朝、目覚めると、急に笙が吹きたくなりました。
引越し作業の間、棚の上に避難させていた笙を温め、昇る朝日を待ちます・・・
この笙という古代楽器は、両の掌にすっぽりと納め、深呼吸を続けながら吹く楽器です。
土中から伸びた草の芽のように、背筋をすっと伸ばし、力を抜いて笙を構えます。
「我、天と地をつなぐ者なり」
天と地の間に、ただ佇む。
波の音、風のそよぎ。
そしていよいよ、太陽のお出まし~!
祈りの姿勢で吹く楽器は、案外珍しいかもしれませんネ。
この17本の竹にある、小さな小さな穴を指でふさぎ、音を出します。
これ、笙吹きの特権ですが、この姿勢で穴に集中しつつ深呼吸を続けていると、ほとんど考え事が出来ない。無我の境地。
吹いても吸っても音が出るので、吹き続けていると瞑想状態となり、軽いナチュラル・ハイに入ってゆきます。
祈りの響き。
祈りの音魂。
昔、ビリーバンバンの曲に、
”愛は願いではなく、愛は祈りのようだね”
という歌詞がたしかありましたが・・・
まさしく、そんな感じです。
笙はどの音を重ねても、音が和してケンカしない。
丁寧に扱い、心を込めて吹けば、失敗ということは、ない。
しかも実際には吹いていない倍音までもが、オーラのように震えながら広がるんです。
ク~ッ!しびれる!
最初の感動は、今も少しも色褪せません。
(そういえば、笙に出会った年は、
禅タロットと、
最高のメンター、日木流奈クンに出会った年でもありました・・・)
笙は陰陽師の時代、雅楽の和音と星座に秘められたパワーを同期させていた、
なんて、壮大なスケールの伝説もあるそうな。
この音魂が響きとなり、天空の星と、
そしてあなたの胸にも届きますように・・・
れべいゆ