その日の汚れ、その日のうちに

長年愛用しているガスコンロを磨きながら、ちょっと鍋の蓋を置いてみました。何となくモモカッパちゃんに見えるのは私だけでしょうか(笑)

 

経年の使用感はありますけれども、あまり几帳面でない私にとっては、これくらいの状態であればOKです。

吹きこぼれたらサッと拭き取る。それを日課にしていれば、大体この程度ならば常に維持できますナ。

 

そう言えばふと思い出したのですが、その昔、家人とド田舎の古い観光施設を、居抜き(前の人が使っていたまんまの状態)で借り受けて、無謀にもレストランを経営していた時代がありました。

 

格安の家賃でお借りできたものの、なんせ、もう何十年も前に建った施設ですから、あちこち掃除が必要だったのです。

 

その施設には、据え付けの業務用の立派なガスコンロが3つほどもありました。

 

 

とりあえずコンロから…と磨き始めると、ぶ厚い油汚れの下から、アルミ箔が顔を覗かせました。

それを「汚れはがし」でこそぎ落としてみると、その下には何と!、また油汚れの地層です。

 

その汚れを剥ぎ取ってみると、その下にはまたまた別のアルミ箔が…

 

油汚れ・アルミ箔・油汚れ・アルミ箔・油汚れ・アルミ箔…

数えてみるとそこには、5層に重なった油汚れ&アルミ箔のミルフィーユが形成されておりました。

 

最後のアルミ箔と油汚れを取り除くと、その下にやっと本来のステンレスが見えてきたのですが、ここまでですでに3時間が経過して、汗びっしょりかいておりました。

 

う~む、そうかぁ。汚れたらアルミ箔を張り、また汚れたらアルミ箔を張る、これを、何十年も続けていると、こんな遺跡が発掘できるのか・・・

呆れるよりも感心して、思わず唸ってしまったものです。

 

 

人の心も同じかもしれませんネ。

あまりに沢山の悲しみや不安が折り重なると、本当のピカピカの心がどんな風だったか、いつの間にか分からくなることも、きっとあると思うのです。

 

「今日、上司から嫌なことを言われた。腹立った。

彼氏のスマホのあの写真は、一体誰なの?不安だわ。

道でぶつかってきたあの無神経なオバサン、誤りもしないで許せない!」

 

例えばこんな風に、たった一日でもムッとする出来事は沢山あります。

こんな小さな心の油汚れに加えて、大きな悲しみや怒りを感じる日もきっとあることでしょう。

 

ガスコンロならばクレンザーで磨くことができますが、心には形がなく、目にも見えません。

 

あなたの心のステンレスが汚れで曇ったら、亡き者にしてアルミ箔を被せないで、ぜひ魂さんにお掃除を任せて下さい。

 

心の中にステンレス製の、ぷっくりと可愛いハートをイメージします。

 

そのハートにはところどころ、「嫌な思い」という汚れが付いていますけれども、今日の内なら大丈夫。

 

夜、パジャマに着替えてお布団にくるまったら、一つ一つの出来事で傷ついた心を認めてあげて、あなたの胸にいつも居る魂さんに、汚れの場所を教えてあげて下さいね。

 

あなたが眠っている間に魂さんが、柔らかなフランネルの布で優しく拭き取っておいてくれますから。

 

ちなみにこの写真は、「聖母マリアのガラス」と呼ばれている、セレナイトという鉱石です。

ちょっと引っ掻いただけでも傷がつくくらい、とてもデリケートな石なのですが、心の傷を癒す石としてはピカイチのパワーを発揮します。

 

石は画像でも十分にエネルギーが伝わりますから、もし辛い思いがあったなら、ちょっと眺めてみて下さいね。

 

随分と寒くなりました…

 

今夜はどうぞ心を温めて、ゆっくりとおやすみ下さいネ…

 

 

れべいゆ